日本株の先高示す指標続出-三役好転、W底、ゴールデンクロス
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の宮田直彦チーフ・テクニカ ルアナリストは、日経平均が75日移動平均線から約12%下方かい離する と底入れするパターンが、2009年以降続いていると指摘。直近では、6 月4日に12.8%までマイナスかい離が広がったが、その後日経平均は底 入れ、反発に向かった。上昇局面では過去4年程度でみると「日経平均 は75日線から10%程度上振れる傾向がある」と指摘。これを足元の75日 線から試算すると9600円強となる。
もっとも、日本株が一段の上値追いとなるためには、TOPIXで のWボトム形成など、超えなければならないハードルがまだ控えている との指摘もある。
大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは、日本株が現 状水準から一段高となるには、「騰落レシオ(25日移動平均)がピーク アウトする可能性が高い今月29日ごろまでに、同レシオが140%台に到 達するとか、TOPIXが7月4日に付けた直近高値(781.94)を上抜 け、Wボトムのパターンが完成するといったチャートイベントを確認す る必要がある」と話す。
東証1部の上昇銘柄と下落銘柄の割合を示す騰落レシオは22日 に114%まで上昇し、7月11日(117%)以来の高水準を付けた。23日時 点では110%。同レシオは一般的に120%以上が短期過熱感を表す水準と される。
12年の日経ヴェリタスによる金融機関のアナリストランキングで 「市場分析アナリスト」部門の1位となった木野内氏によれば、本来的 に短期の逆張り系テクニカル指標である騰落レシオは、一方向に行き過 ぎると順張り指標に姿を変え、「140%台に乗せた場合には、そこから 1カ月くらい余韻が残り、株高は続くことが多い」という。
一方、三菱Uモルガン証の宮田氏は、目先のハードルは日経平均で フィボナッチ比率の61.8%戻りに当たる9500円辺りとみる。「61.8%戻 りまでの範ちゅうなら、リバウンドという見方もできないことはな い。9500円を上回ってくれば、単なるリバウンドでなく、1万円を目指 した強い展開が期待できるようになる」と話している。
騰落レシオと同様、短期逆張り指標であるストキャスティクスは、 TOPIX、日経平均ともに90%前後まで上昇している。過去の高値と 安値から相場の状態を判断するストキャスティクスは70%以上で短期過 熱を示すとされることが多い。SMBC日興証券株式調査部の西広市部 長は、「高値警戒水域入りとして、より信頼度が高いのは80%超え」と 言い、現状の水準はそれを上回ることから、短期的には相場がいったん 調整することも視野に入れる必要があるとみている。
24日の東京株式相場は反落しており、午後1時50分時点の日経平均 は前日比119円22銭(1.3%)安の9058円90銭、TOPIXは同8.37ポイ ント(1.1%)安の756.22。米国で23日発表された先週の新規失業保険 申請件数が低調だったほか、ギリシャが債務削減の時間的猶予を得ると の楽観的な見方が後退したことも重し。証券や不動産、鉄鋼、電機など 景気敏感業種を中心に安い。
テクニカル分析で相場の流れをつかもう!具体的な分析手法を紹介
株の分析手法にはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2種類があります。過去の値動きから考えるのがテクニカル分析、企業業績等を使って分析するのがファンダメンタルズ分析です。
テクニカル分析は過去の値動きから考える
ファンダメンタルズ分析は企業業績等を使う
テクニカル分析で使う指標には2種類ある
テクニカル分析で使う指標にはトレンド系とオシレーター系の2種類あり、相場の流れや方向性を判断するために使うのがトレンド系テクニカル指標、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するために使うのがオシレーター系テクニカル指標です。
1.トレンド系テクニカル指標
一目均衡表とは、相場が買い方と売り方の均衡が崩れたときに大きく動くことに着目して、どちらが優勢なのか均衡関係を一目でわかるようにしたテクニカル指標です。
2.オシレーター系テクニカル指標
テクニカル分析3つのメリット
1.株価チャートは視覚的で分かりやすく分析しやすい
2.経済や財務諸表の知識がなくても分析できる
3.プロと個人投資家で情報量の差が小さい
テクニカル分析3つのデメリット
- 事象に対応できない
- 複数の指標で違うシグナルが出る場合がある
- 分析結果が常に正しいとは限らない
1.株価の急落など突発的な事象に対応できない
2.複数の指標で違うシグナルが出る場合がある
3.分析結果が常に正しいとは限らない
テクニカル分析を実際に使う場合の注意点
テクニカル分析を活用して投資銘柄を探そう
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